kwsktr's study log

kwsktr のおべんきょログ

 要件定義の学習はちゃくちゃくと・・・時間だけが過ぎているかもね。

身についていないと噂だけど、ボクは本だけは読む。まだお仕事としてお金を貰えるレベルではないので、頭の中で架空の会社を作って、シミュレーションしたりとかしてますよ。

で、今日はなるべく頑張って、要件定義の本を2冊も読みました。

1冊目は、若手SEのためのシステム設計の考え方です。

若手SEのためのシステム設計の考え方―システム企画から要件定義、システム設計書の作成まで
上野 淳三 白井 伸児 広田 直俊
ディーアート
売り上げランキング: 160261
おすすめ度の平均: 5.0
5 新人教育にもってこいの一冊

コンテンツはざっと、こんな感じです。

第1章 SEの仕事とは
第2章 システム化の全体をつかむ
第3章 ユーザが中心になるシステム企画 - 開発計画
第4章 システム設計へ橋渡しする要件定義
第5章 システム設計書の作成
第6章 新しい情報技術とシステム設計

勝手にコンテンツを要約致しますと……

「第1章 SEの仕事とは」で、SEそのものについての説明になります。情報システムにおいてSEの役割としてどう必要なのか〜とか、どういった知識をみにつければよいのか〜といった内容が中心です。
「第2章 システム化の全体をつかむ」は、システムってなに? という疑問に答える記述が主になります。システム化にいたるまでのプロセスとか、プロジェクト管理について説明してくれてます。特にプロジェクト管理の説明には力が入ってます。
「第3章 ユーザが中心になるシステム企画 - 開発計画」は、ユーザー側、つまり発注側のシステム計画についての説明。外部SEではなくて、社内SEに向けた説明でしょうか。そのぶん、掘り下げて概要が理解できる程度に落とし込んでくれています。
「第4章 システム設計へ橋渡しする要件定義」第3章に対比するような、外部SE向けの説明で、こちらも、しっかり書いてくれているので参考になりました。

で、よかったのはここまで。情報量も多くて、わかりやすい記述も多いけれども。第5章と第6章は笑っちゃうくらいにスカスカ。個人的には一番読みたい部分だったから残念でたまらない。
ぜんぜん役に立たないというわけではなくて、読者であるボクの「もっと書いてくれよ、読みたいよ、知りたいよ」という欲求にぜんぜん答えてくれない。
システム設計書にはなにが必要か、というのが箇条書きにされているくらいなもので、中身についてはほとんど触れていない。しかも後半になるにしたがって、中身が不足してくる始末。
セキュリティ設計や運用保守設計について、A5版 2ページで終わらせているんですから当然かw

これは、第5章と第6章を担当された執筆者である白井伸児さんという方の力量なんではなかろうかと。詳しいことはわからないですけどね。


2冊目は図解入門 よくわかる最新システム開発者のための要求定義の基本と仕組み

図解入門 よくわかる最新システム開発者のための要求定義の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)
佐川 博樹
秀和システム
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おすすめ度の平均: 4.5
3 テキストとしては最適です
5 確かにわかりやすいです
5 初級システムアドミニストレータ取得にも必見
4 分類が斬新
5 論理的かつ「情」も感じる、開発着手の前にまず読みたい本


さすが、秀和システム:あなたの学びをサポートするIT・ビジネス出版社ですの本は、良くまとまっているなーというのが感想。と、いうよりもこの『図解入門 よくわかる〜』シリーズが解りやすい内容になっているのは間違いなさおう。

コンテンツはこの通り。

第1章 要求定義の位置づけ 〜要求定義はシステム開発の種〜
第2章 要求定義の事前情報と知識 〜要求定義は1人でやるものではない〜
第3章 要求の獲得 〜要求定義の第一歩〜
第4章 要求の取りまとめ 〜要求定義書の作成〜
第5章 要求定義の検証 〜要求定義後の検証と要求定義の役割〜
第6章 要求定義の実際 〜実例に見る成功と失敗〜

「基本と仕組み」とタイトルにある通り、要求定義の仕組みをしっかり学ぶことができたと思います。
なによりも、この本では現実の業務に則した書かれ方をしているので、読むだけに留まらず要求定義で悩んでいる人には、特効薬に成り得るように感じました。恐らく筆者が力を入れているのは、第3章 と 第4章。ページ数もかなり多めです。

第3章では、要求のヒアリング方法にはじまるノウハウ。
第4章では、要求定義書で使われる図式について、これでもかと書かれている。

個人的に楽しく学べたのが、第6章。実例の上流工程の取り組みが書かれ、かつ、成功/失敗に終わっただけではなく、「なぜこうなったのか」「どうすればよかったのか」「もっとよくするには」といった視点で書かれているので、自分のケースに当てはめて考えることでより深く要求定義について知ることができました。


ま、そんなこんなで学習しているわけですが。学習意欲に比例して本を買うお金がどんどんかかってます。
正直、かなり財政的にもきつくて、新品買う機会も減りました。古本屋や図書館を有効活用させていただいております。
市民税払っている分は、読書で取り返そうかなーという感じでしょうか。