ある老健施設を見学させていただきました。

福祉にちょっと前から興味が湧いているボクは、横浜市にある介護療養型老人保健施設を見学させていただきました。ほんの1時間だけでしたが、介護現場を知らないボクにとっては、大変深いお話を聞かせていただきました。

というよりも、まったくの素人であるボクを気軽に見学させてくれたこと、知識のないボクに懇切丁寧に教えていただいたこと、とても感謝しております。しかも、午後6時以降から……まったくもって、ありがとうございます。

今日はただの見学でしたが、それでも。それでも。

現場の雰囲気には圧倒されました……ッ!!
何十人もの介護施設の利用者さんを見た時には、驚いてしまって言葉がでませんでしたヨ。誰もが口を引き締め、身動きすることなく車椅子に座り、完全なる部外者であるボクのことをじーっと眺める姿は、正直、ブルッと震えてしまいました。

いろいろとお話を聞いて感じたことは、ある種の『割切り』ができないと、介護職は務まらないのではないかと。逆に言えば、精神的な想いが強い人は同じ現場で長く勤めることは難しいのではないかと。
現在のボクは『思い入れ』で介護に興味が湧いているので、危険かも知れませんね。

気になる離職率は60%くらいだそうで。もっと多いかも。恐ろしく多いですよね。ウチの会社でも、この3年間で30%くらいなのに。
恐らく、精神が折れてしまうんでしょうね。何処で働いても一緒なんですけどねぇ。

介護周りについては、厚生労働省の舵取りが、現場と乖離しているという話もあり。国家資格持ちじゃないと、介護職に携われなくなるという噂もあり。これからの行く末が、不透明な業界なのは間違いないでしょうね。
もっとも、人が消え失せない限り、無くならないサービスであるのは間違いないでしょうが。勤めることを考えるとどうなのでしょう……適性うんぬんでいうとボクはアリなんですけどね。

今は、進退について、いろいろ考えたいお年頃なのです。