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数学は苦手だけどドキュメンタリーは好き :: 『フェルマーの最終定理』

主に横浜市の図書館にお世話になってるボクですが、たまたま手にしたら大ヒットだった書籍を紹介。中学数学はそれなりに理解しているのですが、高校数学はもう無理なボクでも楽しめた数学ドキュメンタリー本。
序文をさらっと読んだだけで「この本はあたりだ!」と確信させてくれた、そんな良書です。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)


紀元前に生まれた「ピタゴラスの定理

直角三角形の斜辺の長さを c とし、その他の辺の長さを a, b とした時
a2 + b2 = c2
なる関係が成立する

を、元にして、17世紀に生まれた「フェルマーの最終定理

3 以上の自然数 n について、Xn + Yn = Zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない

n が 3 以上のとき、n 乗数を2つの n 乗数の和に分けることはできない。
この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。

を、20世紀に生きたアンドリュー・ワイルズが……350年もの間、誰も証明することができなかった問題を、たった一人で7年もの歳月をかけて証明する!
いまから2500年前に始まった問題を証明していくという数学ドラマを、見事に展開していて一気に読み上げました。


いろいろ参考はwikipedia

wikipedia:ピタゴラス wikipedia:ピタゴラスの定理
wikipedia:ピエール・ド・フェルマー wikipedia:フェルマーの最終定理
wikipedia:アンドリュー・ワイルズ


ついでといっては失礼ですが、同じ作者のこの2冊もオススメ。非常に解りやすい暗号本です。