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マクニールの『世界史』が非常に楽しい :: まだ第 I 部ですけれども

さすがに世界的なベストセラー。ウィリアム・H・マクニールの『世界史』が、34歳のおっさんを実にワクワクさせてくれます。


Age of Empires III : Complete Collectionエンパイア: トータル ウォー 日本語版みたいな、歴史もののRTSリアルタイムストラテジー)が好物のボクとしては、とても楽しい本であります。
ただし、シヴィライゼーション好きなら絶対に読むべき本です。よりシド星が楽しめるはずです!

別にゲームが好きじゃなくても、知識として読んでおいても損がないと思います。文庫にしては厚くて高いけれど、比例した中身の濃さがあります。

ってことで、目次紹介(ボクが読んでいるのはハードカバーなので、文庫版とは違うかも)

第 I 部  ユーラシア大文明の誕生とその成立 〜紀元前500年まで〜
  1 はじまり
  2 文明のひろがり
  3 中東のコスモポリタニズム
  4 インド文明の形成
  5 ギリシャ文明の形成
  6 中国文化の形成
  7 蛮族の世界の変化

第 II 部  諸文明間の平衡状態 〜紀元前500−後1500年〜
  8 ギリシャ文明の開花
  9 ヘレニズム文明の伸展
 10 アジア
 11 インド文明の繁栄と拡大
 12 蛮族の侵入と文明世界の反応
 13 イスラムの勃興
 14 中国、インド、ヨーロッパ
 15 トルコとモンゴルの征服による衝撃
 16 中世ヨーロッパと日本
 17 文明社会の外縁部

第 III 部  西欧の優勢
 18 地理上の大発見とその世界的影響
 19 ヨーロッパの自己変革
 20 ヨーロッパの外縁部 −− ロシアと南北アメリカ
 21 イスラムの領域 −− それに従属するヒンズー教およびキリスト教の社会
 22 東アジア
 23 ヨーロッパのアンシャン・レジーム
 24 南北アメリカとロシア
 25 ヨーロッパ旧体制へのアジアの反応

第 IV 部  地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり
 26 産業革命および民主革命による西欧文明の変貌
 27 産業主義と民主主義に対するアジアの反応
 28 アフリカとオセアニア
 29 西欧社会
 30 1945年以後の世界規模の抗争とコスモポリタニズム

この他に、当時の地図が何十点、年表も数点載っているので、妄想が絶えません。非常に楽しみながら読み進めていけます。巻末の参考文献や索引もすごい数なので、気になったら別の資料を読み深める参考にもさせてもらおうかな。
これだけの本となると著者の努力もさることながら、訳者の努力も並大抵のことではなかったのではないでしょうか……日本語で読めることに感謝したいと思います。

まだ読み途中ではあるものの、今年読んだ中では、一番「楽しめた」本です。近いうちに、『疫病と世界史』も手に入れて、読みたいと思います。

   

それにしても、『世界史』を小学生や中学生の時に知らなくて良かった。間違いなく、歴史オタになるか中二病爆発して、世界史をベースにしたオリジナルゲームを作成していました。TRPGが好きだったので、近いことはやっていたけれどもね……