アスペルガーだって仕事したいんだよ?
アスペルガーの人を専門に雇うハイテク系スタートアップ : ギズモード・ジャパン
アスペルガーの人はソフトウェアテスト技師として有能だからですよ。今さらニュースでもないけど! アスペルガーの人にとってハイテク分野の仕事は「安全感」があって、自分で「コントロール」できると感じるらしく、秀でた能力を発揮することは研究で裏付けられているんですよ。
アスペルガー気質持ちで、ソフトウェアテストエンジニアが本職のボクとしてはとっても、興味深い記事でした。
生まれつきの欠陥品だって、仕事したいんですよ。ただ、向いている仕事とのマッチングが本当に難しい。
アスペルガー症候群の人が、幸せな就職をするには、
- 興味があることを仕事にできること
- 上司や同僚がアスペルガーであることを理解してくれること
- あいまいな指示や目的が許されないこと
この3つがあれば、ソコソコしっかりと、真面目に仕事をすると思いますよ……最終的には個人の気質次第*1だろうけれど。
まあ、前も何度か書きましたけれど、ボクは微妙なニュアンスというのをつかむのがかなり困難。
『例の件なんだけど、同じようにやっておいてもらえればいいから』
とか言われたら、かなりアウト。
- 例の件 …… 該当するケース全部? それとも近事例? でパニック
- 同じように …… 差異があったらどうするの? 無視? 直す? でパニック
解らないなら聞けばいいと言われたら、その通りなんです。
ただ、聞きなおすことが、推奨されなかったり……
『ねえ、それって前も説明したよね?』
許されなかったり……
『そんなもん、自分で考えろよ…』
することが日常的な会社だったら……自分の持っている知識や技術の範囲でしか仕事しかできないケースがあったりします。
もともと、コミュニケーションに障害を抱えているから、相手の意図を正確に汲み取れていないことも多いから……できあがったソレは相手が希望した結果はでない場合が多いんです。
そうなると、ゴミ扱い。
『なんで言われたこともできねーんだよ!』
ってなるんですね*2。3ヶ月後には、クビになったりするわけですね。
こうして、仕事を失うのが怖いから問題が生じても自らの内に抱え込んでしまうことがあったり*3、欝発症とか、ノイローゼとか…こうして、問題起こしたりして、働くこと/失職することへの恐怖が積もっていく負の連鎖なんです。
だけど。
ソフトウェアテストエンジニアの場合、仕様書やテスト仕様書といったものがあったりする*4ので、コミュニケーション面でなんとかなることがあるんですね。
「仕様書と実装では異なる動きをしていますが、バグでしょうか?」
と言ったような聞き方ができるので……救いになったりします。若干ですが。
加えて、アスペルガーの人は性質として、マニュアルに沿った手順で仕事をすすめるのは得意だったりしますので、仕様書を頼りに仕事できたりすることもありますね。
他にも、機械的な仕事……例えば規則性がある仕事や、例外を許さない仕事にも耐性がある場合があるので、エンジニアリングによっては向いている場合もあるのかな。
若干やってみて思ったのですが、コンピュータネットワークの世界もプロトコル(規約、約束事)で溢れる世界なので、いいかも知れませんね。
同社ではサイト、ソフトウェア開発者、アプリデザイナー向けに営利事業を行いながら、テストの方は非営利で運営しています。事業プラン構築を支援した鈴木 慶太さんは東京で姉妹会社「KAIEN」を共同創業し日本でも同様の事業を展開されていますので、興味のある方は社長ブログやツイッターを覗いてみてね。
だそうです。あとで、じっくり見てみますね!