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『海街diary』 で懐かしくて :: 麗しの鎌倉

嫁さんが 吉田 秋生 の 『海街diary』を大人買いしてきたので読ませて貰った。


吉田 秋生といえば、『BANANA FISH』という世代なんだけれども、ボクにとっては何故だか『ラヴァーズ・キス』が記憶にあって、登場人物のリンクがちょっと嬉しかった、というのが最初の感想。
ラヴァーズ・キス』は文化系の専門学校時代に通っていた頃、名前も忘れた女の子に「ちょっとマイナーなおすすめマンガ」として借りた本だったりして、しかもちょうどそのころ、鎌倉の由比ヶ浜にある海の家のアルバイトなんかをしてたりしたので、多重リンクが記憶に残っていたのでしょう。


で、『海街diary』。
アレコレ登場人物や背景を語るよりも Wikipedia を眺めたほうが早いのですが、この作品に流れる独特の空気感は決して Wikipedia では、味わうことができないと思います。


「面白い!」って作品ではなくて、読み進めるごとにじわじわと引き込まれる、そんな感じです。


作品の魅力は読まないと決して分からないので、ぜひ手にとっていただきたいです。
のですが一巻だけだと魅力がたぶん届かないでしょう。二巻まであわせて読むとこの作品を好きになれるのではないでしょうか。


  

 


それにしても、カバー絵が綺麗ですね。
ボクは夏の鎌倉しか知らないのだけれど、鎌倉の街を流れる風の涼しさとか、由比ヶ浜を囲う葉の青緑とか、由比ヶ浜で過ごした日々の記憶が蘇ってきて、とても懐かしく、戻ることのできない記憶が切なくなってしまいました。


作品内もポイントポイントではありますが緻密に「鎌倉」が書き込まれているのも楽しかったです。
海街diary』は主人公の四姉妹だけでなく、周りの登場人物、鎌倉のあの空気感がボクには魅力的だったので、このガイドブックも見てみたい、かなあ。