kwsktr's study log

kwsktr のおべんきょログ

仕事ってなんだ?

ここ最近ずーっと考えていたのは「仕事」ってなんだ? ということ。
漠然としているのだけど、頭のなかにずーっとあって、事あるごとに考えるようになってきた。


そして、答えが見つかったように思う。

仕事 !== 労働

辛いな、しんどいな、って感じるとき、ボクは「仕事」を「労働」だと思っていることに気付くようになった。


労働ってのは、収入を得るのが主な目的で、「日々の糧」のためにボクは毎日、エディターで腐ったコード書いて、Adobe 製品いじって、ブラウザでごにょごにょしたりしてた。
ぐちゃぐちゃのきったないコードを積み上げながら、仕方ないな、ってなんとか日々をやりくりしてた。
それは退屈だったし、やればやるほど脳味噌がだれてきて、楽しくもなんともなかった。


同じ事の繰り返しなのに、頭を使って最適化するよりも、時間と力でねじ伏せて数千ページを作っていた。
それでいいとも思っていた。
ボクは1時間幾らで切り売りしているから、時間をかけなくてはいけなかったんだ。


苦痛を感じながら残業をすると、派遣元という人売り企業にお金が流れこんでいく。
現代の奴隷産業である人売りビジネスが本当に糞だと思えたし、逃げ出す決意をして、夜は転職情報サイトを閲覧し続けた。

仕事をした日は

でも、そうじゃない日もあった。
それは「仕事」をした日だった。


なにかを良くするために設計したり、アイデアを持ち寄って話し合ったり、改善できる箇所を提案したり、そんな日のボクはやる気に満ち満ちていた。
何かが決まっていき、改善のために書くコードは綺麗に書けたし、自分のやっていることに自信が持てた。
一日をふりかえってみて、プロジェクトが積み上がっているのを感じて、安心できた。


そんな日は「ああ、今日は頑張って良い仕事したな」って思えたし、夕飯時に嫁さんと飲むお酒は美味しかった。

働いているときの気持ち

同じような事を「仕事」でも「労働」でもしているのに、気持ちが全然違うことにも気付いた。


職場でパソコンに向かいながら「自分の能力を超えているんじゃないか?」「こんな量できるわけがない…」と思っていたり、働くことが怖かったときは、ボクの心は「労働」モードになっていくことがあった。
反対に「仕事」モードのときは「できるところまでやってみよう」「毎日積み上げていこう」といったフレーズがボクの心に漂っていた。


ボクは「仕事」をしたいことに気付いて、「労働」はしたくないなって思っている。
「仕事」をしているほうがボクは幸せだし、笑顔でいれるし、家族にも他人にも優しくできる。


「労働」モードのボクは、醜いモンスターでしかなかった。
ストレスを感じ、トゲトゲして人に当たることが増えた。
それは、得てして生活を共にする嫁さんや娘に当てられた。

「仕事」で得たいもの

ボクが「仕事」で得たいものはお金だけじゃないことにも気付いた。


ある仕事をしているときには、共に作り上げていく仲間がいた。
ゼロから目的を決め、一緒に何かを創りだす仲間。
前向きに意見を言い合い、Best を目指すよりも毎日 Better であり続けようとしていた。


「仕事」の先には、必ず誰かがいた。
依頼主の「誰か」だったり、職場内の「誰か」だったり、ユーザーの「誰か」だったり。
ボクが「仕事」を終えると、「誰か」は喜んでくれて「ありがとう」と笑顔をくれた。


その喜びを仲間とわかちあったとき、ボクは本当に幸せな気持ちになれた。
家族と共に過ごす時間と同じくらいに。

「労働」モードの先には…

ボクが「労働」モードに堕ちるパターンのひとつには、派遣元からのリターンがお金しかないことに気付かされるというものがある。
例えば、派遣先企業が派遣元企業と契約して得たお金から、何割かマージンをとって、ボクに払われる給与を手にした時だ。


バックアップもなく、上司もなく、依頼も相談もはねつけられ、けれどマージンだけは奪っていく。
そんなときにボクは「労働」モードの暗黒面に堕ちた。


自分が「派遣」という人売りビジネスで売られる商品という現実に、心が「労働」モードへと変化していく。
ボクのやる気を奪っていく。
ただ、お金だけのために働く「労働」モードへ陥ってしまう。


「労働」モードの先には、お金しかなかった。
マージンを取られてもいいから、お金が必要だった。


お金は欲しい。
そりゃお金は欲しいよ。
嫁さんと娘に満足のいく衣食住を提供したいし、未来に備えて資産を貯めたい。
本も買いたいし、新しいガジェットも試したいし、旅行だってしたい。


お金は必要なんだ。
でも、お金だけのために働くなんて、つまらなすぎる。
お金だけのために65歳まで働くなんて、つらすぎる。
お金だけのために生きるなんて、ボクには耐えられない。

「仕事」をしよう

やっと、ボクには解った。

  • 「仕事」をするとボクは幸せにはなれるし誰かも幸せになる
  • 「労働」ではボクは幸せにはなれない
  • 「仕事」でも「労働」でもお金は貰える


これからの目標は、「仕事」モードに留まる時間を増やすこと。
そして、「労働」モードには陥らないようにすること。


といったところでしょうか。



仕事「は」楽しいよ!