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楽天市場で購入した商品を返品する方法

大前提としての、返品に対する楽天市場の指針は以下のようです。

Q キャンセル、返品、交換したい
A キャンセル、返品、交換、すべて各ショップが独自に対応を行っております。

これらに関して楽天市場へお問い合わせいただきましても対応できませんので、
ご利用のショップへ直接お問い合わせのうえ、解決していただくようお願いいたします。


http://ichiba.faq.rakuten.co.jp/app/answers/detail/a_id/4021/


届いた商品が壊れていても、楽天市場は関与しません。

Q 故障、傷、異臭、汚れ、腐敗など、問題があった
A 商品については、各ショップが責任を持って管理、対応しています。

■故障していた、動作しない、部品が足りない
■傷がある、衣類のシワやほつれ、ボタン外れ
■汚れている、匂う、腐っている、痛んでいる

上記のような場合を含め、万が一、届いた商品に何かしらの問題があった際に楽天市場にお問い合わせいただきましても対応はできません。
ショップへお問い合わせのうえ両者で解決してください。

http://ichiba.faq.rakuten.co.jp/app/answers/detail/a_id/4022/


劣悪な商品を送り付けてくる悪質なショップが楽天市場内に存在しても、楽天市場は最初から対応を放棄していることが解るかと思います。
つまり、返品、キャンセル、交換については、購入者自らで対応しなくてはいけないということです。


今現在、劣悪な商品を掴まされて困っている人へ

ボクが新品の商品を返品し、返金してもらった方法を以下に記しておきます。
そして、このやり方は上記に述べてきたように「ショップごとに対応は異なる」といった意味で、万全の方法ではないことを理解しておいてください。


最初に、ちょっとだけ我慢しなくてはいけないという覚悟を持ちましょう。
当初の目的である「返品したい」ということ反するかも知れませんが、特定商取引法では以下のように定められています。

契約の申込みの撤回または契約の解除(法第15条の2)

信販売の際、消費者が契約を申し込んだり、契約をしたりした場合でも、その契約にかかる商品の引渡し(指定権利の移転)を受けた日から数えて8日間以内であれば、消費者は事業者に対して、契約申込みの撤回や解除ができ、消費者の送料負担で返品ができます。もっとも、事業者が広告であらかじめ、この契約申込みの撤回や解除につき、特約を表示していた場合は、特約によります。

通信販売|消費生活安心ガイド


ここでは大事な点が3つあります。

  • 8日以内に行動する
  • 返品する際の送料は消費者負担
  • 特約が表示されていれば特約が優先


返品対応の時間、手間、費用を考え、自分なりの妥協点を見つけておくことも大事です。


以上を踏まえて、ボクがとって有効だった対応は以下のとおりです。

  1. ショップの対応状況を確認する
    • 特定商取引法の特約表示したほうが有利なため、ショップは返品時の取り決めをどこかに記載しているはずです。探しにくいかも知れませんが、頑張って探しましょう。
  2. 8日以内に行動する
    • 特定商取引法による猶予期間は8日間です。商品を受け取ったら後回しにせず、8日以内に動くことを心がけましょう。
  3. 外装の写真を撮る
    • 開封前が望ましいのですが、例え開封していても、届いた箱や梱包状態の写真を撮っておきましょう。スマホや携帯のカメラでも構わないのでいろいろな角度から撮りましょう。
  4. 届いて嬉しくてもいきなり使用しない
    • まずは品物をチェックしましょう。壊れていないか、汚れていないか、傷んでいないか、厭な匂いはしないか、店頭に売られている状態と同等か、という点でチェックします。
  5. 問題の部分の写真を何枚も撮影する
    • 明らかな問題がありましたら、角度を変えながら何枚か写真を撮ります。画像修正や加工、文字入れなどは必要ないです。
  6. 証拠の写真を添付したメールを書く
    • 怒りに任せて電話をしても、相手は意図的に劣悪商品を送りつけてくるショップかもしれません。まともな電話対応は期待できません。記録が残る意味でも、電子メールで連絡することをおすすめします。添付する写真が膨大で一度で送れないこともあるかと思いますので、複数に分けて送信することで本気度が伝わると思います。
  7. 戦おうとしない
    • 送料負担や送金の手間などありますが、劣悪なショップに掴まっても特定商取引法のおかげで多少は消費者は守られています。脅したり、弁護士をちらつかせたり、拡散するのは有効な手段ではないかも知れません。スムーズに対応してもらうためには、ショップと戦うという意識は捨てて法律に守ってもらいましょう。

購入者はショップを見極めないといけない

ショップは発送する現物の写真を見せてはくれません。
掲載している写真は良く撮れているモノだけを厳選しています。
質の悪い部分を掲載していません。


このように考えると、以下に購入者は不利な条件でインターネットショッピングをしているのか、と思います。
特定商取引法で守られている部分があるにしても、です。


なによりも大事なことは、購入者は良いショップを見極める術を持つこと、それが一番の返品対応になるのではないでしょうか。たまたま見つけたショップが、たまたま良い商品を送ってきた、そんな運頼みの買い方ではショッピングに心からの満足を得られません。
これは本当に不幸なことで、得をしている人が楽天市場以外にはいないのです。


このことは、Yahoo! ショッピングの無料化や、LINEモールに代表される SNS由来のショッピングモールが台頭してきていることなどからも、楽天市場の抱える闇について、みなさんが気付き、動き始めているところではないでしょうか。
楽天市場に出店しているショップは早いところ楽天市場の手数料地獄から脱却し、購入者にショッピングの喜びを与えられるようなインターネット販売を手掛けて貰いたいと切に願います。


ショップも購入者も守る気がない楽天市場なんて存在しないほうがいいんだよ、というお話でした。