kwsktr's study log

kwsktr のおべんきょログ

今年2度目の転職前に書いておきたかったことがある

俺は今年の前半に転職をした。

優秀なエンジニアとは言えない46歳が転職をすることは、そこそこ困難だし覚悟が必要だった。
四十にして惑わず、なんて言われるが、俺は、戸惑って、逃げ惑って、今の職場に迷惑をかけることを承知で出ていこうとしているのだ。

就職氷河期世代の専門学校卒は、学歴では戦えない。だからこそ実績とお世辞にも持ち合わせてはいない人間力で戦って面接試験を乗り切った。昨年の2021年はコロナ禍だったことも幸いして、オンラインの面談が転職活動を容易にしていた。

エンジニアとしての経験、それと若干のマネジメント経験が転職を助けてくれた。2021年の10月から行った転職は、3~4ヶ月で次の職場からのオファーが片手くらい集まった。

幾つかの課題がある組織に自分が入り込む余地をみつけ、自分がその隙間を埋めれることをアピールして入社した。年収は1.3倍になった。ようやく世代の平均年収を超えることができた。

会社の業績を見たり、職場の口コミを見たりして、最高ではないが最低ではない会社を選んだ(つもりだった)。


けれど、入社から2か月も経たないのに、俺はモチベーションを限りなく下げていた。半年を過ぎるころには後悔しかなかった。転職初年度の年末である今現在、次の場所に旅立とうとしている。

まだ100%決定ではないけれども。


それにしても。やっぱり入社してみないと、わからないことがある。今の職場に入社する前の俺、または同じように転職を考えた人に言っておきたいことを、いまここに記しておこう。
今の職場に入社して良かった、と感じたことは、ほぼほぼなかったので、転職する前にここをチェックしろ!みたいな書き方になるかもしれない。薄っぺらいことになるかもだけれど、今の俺の気持ちを吐き出しておこう。

転職する前に気にしておくべきこと

上場企業といえどいまいちなことが多くある

中小企業より上場企業のほうが全てにおいて優れている、なんてことはない。わかってはいたんだけれど、上場企業だから大丈夫だろう、というのは本当に甘い考えだった。
上場企業だから、といった理由で職場を決めるのは本当にやめたほうがよかった。

上場企業は日本に3800しかない選ばれた会社であるのは間違いないが、会社の中身が上位3800というわけではないのだ。わかってはいたんだ、でもそこを基準に考えてしまった...。
上場企業のいいところは、株主のためにも会社の情報が公開されていることにある。IRがまとめてくれている資料は良いことだけしか書いてないこともあるが、それでも読む価値はある。
なによりも、決算資料をしっかりと読み込んで、決めたほうがいい。

決算資料を読み込むときは投資家目線ではなく社員目線がいい。
自社及び社員に対して、潤沢に投資していない会社からのオファーは蹴らないと、入社後に地獄を見ることになる。
何年にもわたって投資されていない場合、既に働いている社員は投資されていないので、総じて人間的なレベルが向上していない。

社員の成長に投資している会社かどうかについても、面接時に現場の社員がいたら聞いてみたほうがいい。
あまり投資していない場合は、蹴ったほうがいい。

2021年2022年はエンジニアにとっては良い転職ができるチャンスだったように思う。
間違いなく単価はあがっているから、企業側も採用コストをかける。採用コストを回収するためにも、入社しているエンジニアに投資をしてくれるのが普通だ。

そのコストを問題なく払える体力がある会社だとしたら、優秀であるないにも関わらずエンジニアと企業のお互いが幸せになれる。だからこそ会社の体力があるかどうかが大切なので、会社がなにをやっているか、なにをやりたいか、といった目線だけで見てはいけない。

自分がお金のために働く人間だとしたら、なおさらお金のことにはシビアにいくべきだ。

オフィスを見る機会を作ろう

オンライン面談だけで入社が決定するのは、非常に楽。なのだが、会社のオフィスがいけてるかどうか、は絶対に見ておいたほうがいい。
縁があって入社したら、この先数年を過ごす場所になる可能性が高い場所なのだ。見学しないで決める、のはリスクが高すぎる。

ビル内には入るのは難しい? 面接がある程度が進んでいたら「オフィス見学はできますか?」と聞いてみてもいいし、最終面接だけは対面式のところもある。その際に、オフィスを見る機会があったり、雰囲気を感じることができるはず。
イケてる会社だったら「オフィス訪問」みたいな記事を書いていたりするし、会社の社員紹介やブログといったところから、窺い知ることもできる、と考えるかも知れない。
けれど、百聞は一見に如かずというやつは、あながち間違いではない。オフィスに入った入った瞬間、感じた空気に違和感があった場合、これは間違いなく辞退したほうがいい会社だ。

デスクの上が整理整頓されていない、棚に埃がたまっている、椅子の座席が汚れている、離籍しているのにPCがロックされていない、働く態度ではない社員がいる、壁に謎の精神論が張り出されている、乱雑に機材が扱われている、...。
こういったことが放置されている職場は、恐らくもっと大切なことを蔑ろにしてくる。

採用したがっている理由を見極めよう

なんで、その企業は求人を募集したのだろう。
正直に答えてくれるかはわからないが、俺は面接で絶対に聞くべきポイントだと考えている。たとえ、募集要項などに書いていたとしても、面接官から口頭で聞く答えの中には罠が紛れているかも知れない。

業績が好調だからこそ、攻めれる人材が欲しい?

本当に業績が好調かどうかは調べないといけない。
また、採用のポイントが即戦力であるかどうか、の場合は、入社してからのサポートがかなり薄い可能性がある。

一緒に働くメンバーを助けない、地獄のような環境で生き残ったやつだけで構成された職場は、俺にとっては魅力的ではない。

いまの組織に問題があって、解決してくれる人を探している?

問題がある組織、と正直に言ってくれている。これだけで、辞退したほうがいいんだが、他の条件が魅力的な場合もある。
職場や組織に問題があるならば、なぜその問題を放置しているんだろう? 必ず掘り下げて聞いたほうがいい。

まあ、大抵は人員がいないから、なんて答えが返ってくることが多いが、その答えが最悪だということは理解していないみたいだ。人月の神話くらい、読んでおいて欲しい。

ブルックスの法則:遅れているソフトウェア・プロジェクトに人員を投入しても、そのプロジェクトをさらに遅らせるだけである。

だったら、俺がその問題を解決しますよ! アピールを、面接官にするだって? 銀の弾丸になるつもりだとしたら、酷い職場に愚かな人間が加わることになるんだけどそれでいいのかな。

社員の補充のため?

つまり、俺の前にいた人は泥船から逃げ出した、ってこと。
近い将来、続けて誰かが逃げ出すのは間違いない。

経験のある先輩社員が逃げ出した場合、残された人間はもっと不幸になる。
ベテランの軍曹が消えた小隊で、戦い続けて生き残れるとでも思っているんだとしたら、めでたすぎる。

ベテラン社員に女性がいる

エンジニア組織のはずなのに、エンジニアではない社員がいる。
なおかつ、10年選手なのにエンジニアではないし、マネージャー職でもない。
そして女性の場合、俺はダメだ。絶対に辞退したほうがいい。

経験による業務知識がある、けれどマネージャー職じゃない女性は、ほぼ100%問題を生み出す人間だった。
大抵はこんな傾向があり、チームが疲弊していく。

  • チームで決めるべき内容を密室で行う
  • 知っている情報を共有しない
  • 他者が自分が知り得ない情報を持っていることを嫌う
  • 一部のメンバーを除外するような発言や行動をする
  • メンバーを褒めるよりも非難する
  • イデアのベースがGOよりもSTOP
  • 若くて容姿が優れた同性を嫌う

なによりも、問題を生む女性社員が野放しにされている職場は、チームワークを愛する人間には生きにくい場所なのだ。
モンスターから逃れるために息を潜めるなんて、俺は嫌なのだ。

エンジニアの目線の上司

上司が妙にエンジニア目線。
エンジニアとして働きやすい環境、なのかも...。というのは勘違いだ。いや、悪くはないけれど、良くはない。良くはないということは、どこかで無理が生じる。

上司に必要なのは組織のマネジメントなのに、目線がエンジニアだとしたらおかしくなることが多くあるはずなんだ。
特に採用基準だったり評価基準、組織の運営が歪んでいるか、これから歪んでいく。

こういうのは最初は気付きにくいが、入社して数ヶ月が経った頃からじわじわと追いつめてくることになる。

エンジニアリングマネージャーがいるか

上に書いた、エンジニア目線の上司がいる場合、エンジニアリングマネージャーがいるなら大丈夫だとおもう。

お互いを補いあって、良い職場になっていることが多そうに感じた。

テックリード的な人がいる場合は、テックリードがの生産性を落とさないためにも、なおさらエンジニアリングマネージャーがいたほうがいい。


とりあえず思いつくままに書いた。
今の職場に入社して一番つらかったのは、社内の空気が合わないことだ。

俺はベンチャー企業から逃げたかったのに、入ったところもまたベンチャーだった。しかも未成熟なベンチャー気質が漂う企業っただ。とことん俺には向いていなかった。

ここを間違えないようにして転職活動を成功させたい。次からは、もっと良いことをブログに記していきたいたいものだ。