kwsktr's study log

kwsktr のおべんきょログ

世間は危険で満ちている

熊本の女児が殺害された事件で、ボクは思い出したことがあった。
ボクの中学の同級生に性犯罪者がいたことを。

彼はいわゆるレイプをしたり、金品を強奪したりを常習的に行いつつも、ボクたちと普通に遊んでいた。
ちょっと変わったヤツだったが……普通の中学生だった。
10件近く犯罪を繰り返したあげく、彼は捕まり少年院に数年行った。
それ以後は、彼のことは知らない。
彼の家族も引っ越した。
今も犯罪を繰り返しているかも知れないし、更生して家庭を持っているかも知れない。


他にもボクの中学校の同級生には、軽い犯罪で捕まるヤツも他にもいたし、人を殺しちゃうヤツもいた。
だから、ボクは自分の欲望を満たしたいがために、犯罪を犯す人間なんて、何処にでもいることを知っている。
たかだか200人程度の同級生に、何人もの犯罪者がいるんだから……それこそ隣人や顔見知りが、犯罪者だって少しもおかしくない。


それに、生まれつきの快楽殺人者だけじゃなくて、誰だって「魔が差して」「追いつめられて」犯罪を起こしてしまうかも知れない。
ボクは自分自身がアスペルガーだし、いろいろと危ういから、なおさらそう思える。
古谷実の『ヒミズ』や『ヒメアノ〜ル』は、日常に紛れるそういった人達をリアルに描いている。
とても万人にはすすめられるような内容ではない。この先、殺人とは無関係でいられる自信が無くなってしまうので……危機管理意識を持つにはいいかも知れない。

ヒメアノ〜ル(1) (ヤングマガジンコミックス) ヒミズ 1 (ヤンマガKC)


熊本の3歳児は、犯罪者にたまたま巡りあってしまったわけではなくて、犯罪者が至る所にいるのにも関わらず家族は娘を護ることができなかった。
それを運/不運で片付けれちゃう人たちは、身内が犯罪に巻き込まれないとわからないのかも知れないね。
トトロの話をファンタジーに感じられない人が多いんだろうな。いまだったら、メイは確実に可哀想な結果になってるとボクは思うんだ。