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『天獄と地国』 小林泰三 を読んだよ

先日『まどか☆マギカ』が星雲賞メディア部門受賞と聞きまして、にわかファンとして喜びました。


日本SFファングループ連合会議:星雲賞リスト


そのおかげか星雲賞にも興味が湧き、読書離れしていたボクも言葉は悪いですが「ついで」に『天獄と地国』を手に取って先ほど読破しました。



構成要素が戦闘に準じるものが7で、その他が3みたいな配分だったこともあり、ライトに楽しく読めました。
設定はハードSFなのに不思議。


読者の手のひらの上といった安心感なのでしょうか。
まったく裏切られることなく進むストーリー。
キャラクターも勝手に動くし喋るので、スラスラといけます。


ナタの生い立ちとか、いいですね。
絵が浮かんで仕方なかったです。
ザビタンもいろいろ素敵ですね。
昨年の星雲賞を受賞した山本弘さんだったら、ザビタンは絶対にエロい感じされてそうですが、そういう要素が微塵もなくてある意味新鮮でした。毒されてるな。



それにしても、なんだろ、この読後感。
最後の50ページはまさに飛ぶように進むが如くの胸熱展開だっただけに、むむむって感じ。
手のひらの上だと思っていたのにな……