「数学ガール」「数学ガール/フェルマーの最終定理」 を立て続けに読んだ
久しぶりの読書エントリ。
読もうと思っていたけれど、ずーっと後回しになってましたものがようやく読めました。
書評のようななにか
著者である @hyuki さんをフォローしてあれば、必ずTLに流れてくる140文字以内のミニ書評に当てられ続けて、気づけば手にとっていた人も多いだろうな、って思います。
数時間前のボクのように。
そして、一気に徹夜して2冊を読み終えてしまいました。
登場人物である3人の「数学ガール」の魅力的なことといったら、まさに無限大でした。
- 才女で黒髪ロングでメタルフレームのメガネ女子の「ミルカさま」
- 天然系妹キャラでショートカットの元気女子「テトラちゃん」
- 自称お馬鹿だけれどキラリと光る才能を発揮する猫語の甘えん坊中2女子「ユーリ」
著者が数式以外の部分に配置した「萌え」要素がストーリー進むに、比例して増えていく気がしました。
これが『数学ガール』一番の大仕掛け。
「一生忘れません!」に、胸がキューーーーーーーってなったし。
「1・1・2・3・5」って、本を読みながら右手の指を振ってしまったし。
「いまだけ、こうさせて……」に、あああああああってなったし。
つまりは、ボクの嫁はテトラちゃんってことなのでしょうね……
と、いうようにボクのような数学への理解が足りない人でも、「萌え」要素を拾っていくに従い、魔法の数式に魅了されてしまいました。
それと、巻末参考文献と読書案内に従って、読み物カテゴリーの本を手に入れておくと、もっと本書を楽しめるはず。
『数学ガール/フェルマーの最終定理』を読む前に……
とかね。
数学は苦手だけどドキュメンタリーは好き :: 『フェルマーの最終定理』 - kwsktrのおべんきょログ
「ミルカさん」に講義されるシチュエーションに悶えたい人は、逆の方がいいかも知れませんが。
それにしても
「僕」の透明感といったら、エロゲ・ギャルゲの主人公のよう。
「なんでこいつがこんなにモテるんだ、悔しい!」と、読みながらに思うのは、もう戻ることができない高校生活が羨ましいからだけじゃない気がします。
きっと、ボクが嫉妬しているのは、現役中高校生に対してなのです。
柔軟な脳みそを持ち、余りある体力が熱意だけで動くことを許し、勉学だけに明け暮れることができる貴重な数年間があり、そしてこんな素敵な本たちと一緒に過ごすことができる若者に対してです。
20年くらい前に『数学ガール』があったら、ボクはもっと煌く数式を好きでいられたんじゃないかな、って思わせてくれました。
「ほんとうに大事なものを選び、それ以外は捨てる……」
『数学ガール/フェルマーの最終定理』 P.172
そんな生き方、してこれなかった。
だからこそ、今、手に入らないモノほど、眩しく映るのです。