情報の集め方。そして捨て方。更に拾い上げる。
先日、社内で随一の情報収集能力を持つと噂されている方とお会いしてお話を聞くことができました。
話には聞いていて「一度お会いしたいなあ」と思ってはいたものの、部署が違うとなかなか接点が無く半年とか過ぎていたのですが、たまたま2時間ほどご一緒する機会があったので聞きたかったことをブツケてみました。
ボクもネタを集めて吐き出すということが好きなので、同好の士なんだろうな、と軽く考えていたら正直、格が違いました。
最初の15分くらいで同好の士と思っていたことが、恥ずかしいことこのうえない気持ちでいっぱいになりました…
個人的な感想はともかく、備忘録として覚えている限りで会話を書きためておくことにしました。
書けないこともあるので、かなり断片的だったり、ぼかしてはいますが、新しい情報を取り入れないといけない方、スマホで情報整理をしたい方、または新入社員の方向けにもなったら幸い。
情報は集めるより捨てるほうが大変
「情報収集はどんなツールを使われているんですか?」と、ボクが問うと
iPhone を取り出して
「自己流であまり整理されていないのですが…主にRSSで集めてます」
Feedly Reader - DevHD を開いて、見せてくれたのですが、30個ほどの「国内ニュース」「海外ニュース」「経済」「趣味」などいったカテゴライズされていて、さらにその中に、それぞれ10-30くらい RSS が登録されていました。
登録されていても、せいぜい100そこそこだと思っていたのでビックリした。ざっくり500以上はあるわけで、想像の倍じゃなくて5倍いってた。
「増やすのは簡単なんです。ボタン押すだけですから」
うん、確かに。手間もいらないしね。
カテゴライズのなかで、一番登録数がおおかったのが「お試し(trial)」でした。
ほぼほぼノンジャンルで登録されていて、最近良く名前を聞くサイトとかが詰まっている印象。
タイトルだけを読んで判断する
仕事に直結するキーワードに沿ったカテゴリーが、一番多いのかと思ったので聞いてみると、
「まずは長くて1週間だけ登録しておきます。タイトルだけ流し読みして、気になったのだけ記事を読みます。記事を読んで、使えそうならカテゴライズされている場所に引き上げてます」
ダメダメなタイトルばかりだったら、即消しもしているそうで。
情報の新鮮さを意識されているからこそ、いろいろなものを試しているのだそう。
記事のタイトルを重視するのは、
「タイトルがいまいちだったら、記事の中身もたかが知れているので…中身を読まないで勿体無いことをしてるかも知れませんが…」
コンテンツが大事と叫ばれてますが、タイトルもコンテンツの一部なんだと、再認識しました。
「仕事に関することはどの記事を見ても目に入ってきてしまいます。異なるジャンルだったり雑多な中から情報を取り入れて、仕事を結びつけるような思考するのが楽しい」
思考が楽しいという響きがカッコ良い。
日本に住んでいるとあんまり考えてないでも生きていけるけれども、200人ほどの小さい会社でも一番と言われる人は考えることをやめれないんですね。
それにしても登録数多くないですか? と聞くと、
「記事だけでも毎日600くらい増えるので、全部を読む時間なんてとてもないんです。だからどんどん捨てる。捨てれるようになるまで、何ヶ月もかかりました」
…うん、ちょっと良くわからない。
いろいろ聞きましたが、あまり上手く表現できないです。
情報を登録するのはボタン一つでできるのだから、情報を捨てるのもボタン一つでできる思考になるのに、何ヶ月もかかったということらしい。
掻い摘んで書くと、
- タイトルだけ読んでも600記事だと30分から1時間かかる
- 更にその中身を読むと、膨大な時間になる
- 取捨選択をしていかないと古い情報に埋もれる
- 捨てる基準は「明日使える情報が載っていると思えるか」
- 主観も交じるけれど、基準をシンプルにしないと感情が邪魔して捨てれない
- だから、ためらわず登録を外す
- また登録するのにもボタン1つでできる
といったことをおっしゃっていました。
数ヶ月先に、ボクも同じように解ればいいのですが…難しそうです。
拾い上げるしくみ
「効率悪いのですが、まとめみたいなものも若干使います」
「僕自身にはまったく興味がなくても、皆さんが興味があるものを知る必要があるので」
情報を扱う部署っぽい言葉ですね。
ゴミだと思って捨てた中の宝拾いとして、「まとめ」を使っているらしい。
「はてな、悪くなりましたよね。それでも完全には切れませんが、切りたいです」とも言ってました。
最近のはてブのノイズが煩わしいらしい。
確かに確かに。
まあ、こんな感じで2時間も情報を捨てる技術をお話させていただけました。
最近気になる媒体とかも教えて貰えたり、伝えたりもできて、個人的にはとても有意義で楽しい時間でした。
以上!